鹿児島県土地家屋調査士会Webサイト

境界標とは?

あなたの大切な土地と暮らしを守るために、境界標を設置しましょう。
境界を確認したら印鑑証明書を付けて立会証明書を交換しましょう!
大切な境界標の維持・管理~土地の境界を明確にしてトラブルを防ぎましょう。

 
境界標設置の重要性
 
illust001.jpg戦後日本は、平和と豊かさを求めて努力し、それなりの経済成長をとげましたが国土の狭さや都市集中等の問題から、先進国に比べて住宅環境は劣っており、より質の高い生活環境の整備が望まれています。
また、バブル経済崩壊後、地価は下落傾向にあるとは言っても土地に対する権利意識は高く、それは隣地の所有者との境界争いに発展することもあります。この境界紛争は境界が不明なために起こり、所有者が境界標を設置していなかったり、設置していた境界標を管理していなかったことが原因です。
 
境界標設置の意義
 
illust002.jpg宅地造成地や区画整理などによって境界標が設置されているところはともかく、木や垣根などでおよその位置はわかっていても、塀を作り直したり相続したりした場合に正確な境界点がわからないために、隣地の所有者とトラブルが起きることがあります。
境界が不明ということは、登記されている土地が現地において特定することができないということで、あなたの大切な財産を管理するためには、境界点に永久標識を設置して、維持管理することが最も大切なことです。
 
自分の土地は自己管理
 
自分の土地は登記されているから大丈夫と考えている人が多いようです。ところが、現地に境界標が設置されていないためにお隣との付き合いが不仲になったり、紛争にまで発展することもあります。永久標識は、物理的にも、精神的にも大きな支えになります。
 

境界立ち会いについて

境界を確認したら印鑑証明書を付けて立会証明書を交換しましょう!
  1. 土地の測量をする場合は、その土地に隣接するすべての土地の境界について隣接土地所有者(又は管理者)の方との確認が必要です。(下図(1)(2)(3)(4)(5)土地所有者の方)
  2. 既設の境界杭等が存在する場合にもその境界について、関係者の方々がお互いの境界として認識しておられるか確認が必要です。(下図(1)(2)(4)土地所有者の方)
  3. 道路・水路に接する土地の測量をする場合は「道路・水路の境界立会」が必要です。
    1. 隣接土地所有者の方の立会を求める場合、測量地と道路・水路との境界線は隣接土地の道路・水路との境界線にもなり、影響を及ぼすからです。(下図(4)(5)の土地所有者の方)
    2. 対面土地所有者の方の立会を求める場合、測量地と道路・水路の境界線が道路・水路の規定幅員の起点となり対面土地の道路・水路との境界線に影響を及ぼすからです。(下図(6)の土地所有者の方)

例示
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但し、市町村により又は個別的事情により上記と相違する場合もありますのでご了承下さい。